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脂漏症及び脂漏性疾患

脂漏症及び脂漏性疾患

はじめに脂漏症は臨床上もっともよく見られる皮膚状態のひとつです。

しばしば正常な皮膚の生体機構(eco-system)の変化を反映した、様々な皮膚病を伴う、脂漏症は、ペットに目に見える病変があるということだけではなく、脂漏に関わる二次的な現象(醜い外見・くさい体臭・痒み・汚らしい見た目など)が日常的な懸念となることもまたペットオーナーが感じる不快感の原因になります。

これらの問題から、ついには室内で犬を飼うことをあきらめてしまうオーナーもおり、これによりさらなるネガティブな行動・ストレス・不快感を生み出してしまいます。
本稿では脂漏症についての要点をまとめ、この疾患がいかに複雑であり、様々な合併症が関与するかを説明します。

脂漏性疾患は皮膚疾患が悪化する過程で最も一般的に見られる一連の皮膚変化であり、これらには皮脂膜の変化、皮脂産生と角質化の質的、量的な異常・常在する真菌・細菌叢の変化が含まれます。
これらの疾患はたいてい広範囲にわたる内部あるいは外部疾患に続発するものであり、治療はそれら多くの病態に適合するものでなければなりません。

脂漏性疾患における皮膚の変化

1.角質化の変化

角質化(図1)とはケラチン産生細胞の成熟にともなう一連の変化であるといえる。基底層から分裂した細胞は、表皮に到達するまでに次第に分化し(ケラチンで満たされ、皮脂や接合物質を産生する)、最後に落屑となる。この過程は通常犬において約3週間要するが、様々な要因により加速することがある(図2)。脂漏性疾患では、角質化細胞のターンオーバーは22日から3-5日に短縮する。死んで角質化した細胞(角質細胞)は未成熟のままはがれおちるため、大きさや形態が異常で(接着斑やたまに細胞核が残る)、鱗屑状になる。またこのように速くて不完全な角質化は表皮からの水分の喪失を招き、被毛の粗剛化につながる。細胞膜脂質の構成成分の変化とそれらの細胞問隙への脂質分泌の増加により、皮膚が油っぽくなる。

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