下痢(たかが下痢されどげり)
下痢や嘔吐
よくある疾患ではありますが、以外と大変な病気が隠れていたりします。
上記の写真は慢性的、間欠的、下痢、嘔吐、食欲不振。何となく元気がない子から元気はある子などそれぞれ。
内視鏡にて十二指腸を撮影したものです。このあと病理検査用に組織を採取すると、
もれなく何らかの異常がでました(リンパ管拡張症、IBD、炎症、リンパ腫などなど)。
私が大学生、卒業まもなくの頃はまだまだ獣医業界で内視鏡は一般的ではなく、確定診断には開腹手術が必要であり、現実的には難しかったです。
消化器系の疾患に対してヒトでは内視鏡検査は普通に行われています。動物では全身麻酔が必要ではありますが、メリットデメリットを比べた場合メリットの方が勝ると思われるので、なるべくはじめに検査をするようお話ししています。