歯石のコントロール
重度歯周病
重度の歯石が付いています(写真左)。歯石が大きすぎて歯が見えません。そのため眼と口の間に膿が溜まり皮膚に穴が開いて膿が出て、出血して固まっている状態です(写真右)。
ここまでなる前に歯石の付着を予防、もしくは歯石除去を行うようにして下さい。
歯石のコントロール
犬猫の歯周病予防としてプラークコントロールが基本であり、広く認められています。口の開け方や道具についてveterinary focusより抜粋です。
ー歯磨きー
正しく実施されれば歯ブラシの毛が歯肉溝に入り、有害な歯垢を取り除くことができる。
動物の頭を優しく持ち上げ、片方の手で上唇を優しく持ち上げて歯を露出させます。歯ブラシを上顎の歯と歯肉の境界線に押しつけるようにして前後に動かします。
次に歯ブラシを下顎の歯の表面に当て、手を変えて左側臼歯を露出させ、同じ手順を繰り返します。歯ブラシの正しい当て方は毛先が歯肉線よりも下側になるように注意します。
ーデンタルシートー
シートの機械的および化学的な作用を利用して歯垢を毎日拭き取ることが、プラークコントロールの最も簡単な方法かもしれません。
頭を優しく持ち上げて、切歯と歯肉を露出させ、シートで歯をこするようにし、方向を変えながら磨いていく。
ー綿棒ー
綿棒は特定の部位の歯垢を取り除けるという利点があります。この方法は猫にやりやすいと思います。
その他にも軍手の指先に機械的に擦れるようにナイロンループが付けられたデンタルグローブという物もあります。これがいちばん操作が簡単ではないかと思います。