眼の表面に黒いものが 猫(黒色壊死症)
角膜の黒色壊死症(猫)
これは基本的には猫だけに見られる疾患で、いろいろな猫の種類で見られるが、特にペルシャとヒマラヤンで多く見られます。
病変部は大きい場合も小さい場合も見られ特徴的な所見を示す。写真は黒くなっている所の角膜のコラーゲンが壊死している部分で、正常な角膜細胞が無くなってしまっています。この壊死の周囲には炎症性細胞が浸潤してきているが、この黒い色素はメラニンではないということです。この色素は涙膜からきたものでつまり、角膜が死んで、死んだ角膜のコラーゲン層に対して涙液から集まった色素です。
治療法としてはそのまま放っておく方法では時間がかかるがいずれは脱落しますが、痛みを伴うこともあるので、外科的に切除したり、フラップをしたり、または内科的に角膜表面涙層を正常に近づけることによって再発を防止するようにつとめます。