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2022/4/9 (土)
異物シリーズ(腸切開症例)
ここ最近の異物を飲み込み腸で閉塞してまった症例です。
1.
写真が小さいですが、真ん中の赤黒く変色して膨らんでいる部分が閉塞している部分です。一部破けそうです。
2.
分かりづらいですが、腸がアコーディオンの様に縮こまった状態です。原因は糸。
先端が口にありました。口にあるから引っ張れば抜けるわけではありません。無理矢理引っ張ると腸が裂けます。
3.
飲んで直ぐなので吐かせました。硬い物でなければ腸に流れる前に吐かせることも可能です。
4.
2番の症例の更に酷い状態でアコーディオン状態が顕著で中身が右の写真です。
これらの中には飲み込んで直ぐなら吐かせられたり、内視鏡で取ることが可能だった症例もあります。実際内視鏡症例ではありました。
腸から異物を取り出す場合、早期であれば腸の切開で済みますが、時間経過が長いと異物により圧迫されていた腸の部分が壊死してしまい、切開ではなく切除になってしまいます。切除するとその部位からの後ろ側への神経伝達が上手くいかなくなり蠕動がなくなったりし将来的に便秘に悩まされたりすることもあります。
診断には
・実際飲み込んだのを目の前で見た!←これが一番確実
・レントゲン、造影検査
エコーなどを使いますが、分からない場合の判断の一つとして、
・時々吐く(胃にあると)。
・異物を食べる癖がある。
更に重症化すると
・食欲がない。
・1日に何回も吐く、とうとう最終的に水じゃなく腐ったにおいのする液体を吐く。
もちろん異物以外にも同じような症状を出す病気は幾つもありますが、こうなったら様子を見ずに早急に動物病院に行きましょう。